プレゼンテーションのためのプロフィール

OVERVIEW

プロフィールのプレゼンテーションために作成しました。使用ソフトはIllustrator、Photoshop、Premiere Pro、Premiere Rushを使用し、PDFにまとめました。

表紙は余白をキレイに見せることを意識しました。僕という人間を構成する要素という意味でESSENCE & ESSENTIALというタイトルをつけました。副題の「僕の身体を満たしている流れる蜂蜜」は後から思いつきました。「蜂蜜」の部分は最初は「水」でしたがちょっと語感がよくないので他の言葉は何かないかと考え「蜂蜜」という言葉を思いつきました。語感もよく、哲学的な感じも出ていて知的な感じがとても気に入っています。

画面構成はシンプルにまとめました。全体の色使いもキツくならないようにK100ではなくK80以下に落としました。書体も画面が締まって見えるよう細いフォントを使用しました。

次の2ページは自分の職歴をを2ページに分けて作りました。前のページはアナログ時代、後のページはデジタル時代と、それぞれアナログイメージ、デジタルイメージで作りました。アナログ時代の象徴ともいうべき級数表も Illustratorで作成し配置してみました。画面の黒い部分はプレゼンの時に僕が一番初めに仕事で携わることになった手動写真植字機の動画を貼りました。

手動写植機オペレータとは、印刷物に使用する「文字」を組み立てる仕事です。文字盤から文字を拾い印画紙に焼き付けて作っていました。今のようにキータッチで素早く文字を入力することではなく、一文字一文字文字盤から探して打っていました。慣れるまでは時間がかかりました。

ここで私は「組版」を覚え、バランスよく見やすく美しく文字を構成する技術を身につけました。

デジタルに移行して、デザイン業界もダイナミックに変化しました。写植や写真を台紙に貼り、印刷物を構成する「版下」の仕事はほぼなくなり、Macで全ての作業を行うことが可能になりました。

デジタル黎明期でしたので、Macintoshでの制作のノウハウが全くありませんでした。Illustrator、Photoshopの使い方を1から自分たちで覚えなければなりませんでした。組版も如何にしてアナログ制作の時と遜色なく作れるようにしなければなりません。決して組版しやすいソフトではなかったため、形が出来上がるまで試行錯誤を繰り返しました。当時のMacintoshはよくフリーズをおこし、ご丁寧に画面にファイルが壊れたことを示す、爆弾マークが出てきました。

なんとか形にできた時はとても嬉しかったし、達成感もありました。自分は「仙台のデジタル製版の礎を作った」と少し自負していました。


ここから4ページにわたり、自分の好きなメディアについて紹介をしました。漫画、アニメ、映画、小説とそれぞれそのメディアに合わせたレイアウトで構成をし、見る人に飽きさせない工夫をしました。それぞれにつけられているキャプションはそのメディアは僕にとってなんであるのかを簡単に説明を記しました。ここのサブタイトルはCommunications。僕が人とコミュニケーションをとるためのツールとして考え話しました。

ここからは僕が人生において一番影響を受けた人物「佐野元春」について語りました。

premiere Proを使い3分弱の動画を作成しました。この時のプレゼンで話した内容をここに書き記します。

僕にとって佐野元春は友達であり、隣人であり、教師であり、牧師であり、ドクターである。

僕が目指すカッコいい大人の象徴だ。

僕は佐野元春の紡ぐword言葉が好きだ。彼の言葉は僕にとってのコンパス〜道標〜だ。

僕は佐野元春の奏でるmelody音楽が好きだ。彼の音楽は僕にとってのheartbeat〜心臓の鼓動〜だ。

佐野元春は僕に欠けていたジグゾーパズルの最後の1ピースをピタッと埋めてくれた。

ある日僕はカラオケで「約束の橋」を歌った。もう何百回と聴いて何十回と歌ってきた歌だ。「今までの君は間違いじゃない」このフレーズを歌った時、僕は泣いてしまった。

今まで僕は色々な間違いをしてきた。たくさん後悔をしてきたし、辛い挫折もあった。でもそれがあって人生の経験だと思う。決して無かったことにはならない。そういう「間違い」も含めて「間違い」じゃないんだと気がついたんだ。

That’s the meaning of life(それが人生の意味)

そして僕はこれからも間違いをしていくんだろう。後悔も経験していくのだろう。「これからの君は間違いじゃない」どんな未来になるのかわからない、その先にはどんな未来が待っているのか、どんな答えを見つけるのか探しに行こう。

「つまらない大人にはなりたくない」50を目前にした今もこの言葉を胸にまだまだ足掻いていきたいと思う。

発表時はPDFを使いました。動画はPDFに埋め込みました。僕が人前で自分の人生について話したのは初めてです。僕が今までの人生の中で気がついたことを拙いながらも語ることができました。若い人が多かったので、自分がどう進んだらいいか迷っている若い人たちに少しでも伝わればと思い今回のプレゼンに挑みました。