2年次は、具体的な作品を制作するというより、形を作る上でのデザインプロセスや造形感覚などの強化を目的とした課題が中心となった。
そこで、作品一つ一つを詳しく説明するより、まとめた方が課題全体の意図を流れで読み取ることができると考えたのでまとめて載せることにした。
● 第1課題 ①『Elements of Shape』 ②『Colour sence』
①かたちの要素を抽出する課題。
身近な人工物と自然物をモチーフに、観察と表現を繰り返し、そのものが持つ印象やフォルムを探っていくことを行った。
②指定された色の製品を探し、そこからその色の持つイメージや製品にその色が使われた意図などを読み解いてゆく課題。
2016.04~05_制作
● 第2課題『Blind sence』
与えられた五感をテーマに制作する課題。
私は「嗅覚」をテーマに、普段歩いている道はその道ごとに匂いの届き方が違うのではないか?という仮説を立て検証を行った。
が、テーマの抽象度が高かったため、この課題は展開が甘く少し消化不良な結果となってしまった。
2015.05~06_制作
● 第3課題『Composition』
自作の画材を使ってムービーを制作する課題。
熱によって歪ませたペットボトルに水を入れ、光を乱反射させることで独特な揺らぎを持つ文字を作り、ムービーに収めた。
2015.06~07_制作
● 第4課題『人体とかたち』
2つ以上の連続する動作を想定して人が操作するかたちを考える、という課題。
私は、カーリングのように氷上を滑らせる物体を想定し、それを両手で狙った場所へ正確に滑らせるためにはどのようなかたちがいいのかを考えた。
また、「人体とかたち」の前身となる課題では、直方体・円柱・球体の3つの異なる物体に対し、それぞれ手で持つかたちを模索した。
2015.09~11_制作
● 第5課題『ひたすらつくる』
手を動かしながら検証を繰り返し、ひたすらつくってゆくという課題。
曲木を使った椅子を制作した。
●スケッチ・モック
構造と見た目の検討をしてゆく。包み込む印象から卵のかたちをイメージして進めていた。
実寸サイズのモックと小さな検証用のモックを行き来し、どれだけイメージに近づけられるかが大変だった。
検証を元に実寸サイズの図面、曲木の型をつくる。
かたちを切り出し、ヤスリをかけカバーを作ってゆく。
時間が足りず、ツメが甘い結果になってしまったが、脚をつけて完成となる。
実際はウェービングや布のマテリアルなども検証できればよかった。
2015.11~2016.01_制作