オリックスリビング|パンフレット
「介護業界の常識を変えたい」 その想いに共感してくれる学生を採用するためにパンフレットとリーフレットを作成。
左:合説用リーフレット 右:入社案内
プロダクトオーナー:オリックスリビング
担当:ディレクション・デザイン
基本情報
オリックスリビングは、オリックス株式会社のグループ会社で、高齢者住宅事業を運営している会社です。合同説明会で使用するリーフレット、会社説明会で使用するパンフレットの制作を行いました。
コンセプト
『 UP DATE JAPAN 』
2025年問題。これから日本に介護は必要不可欠になってくる。そんな未来に向けて、これから介護士がもっと必要になってきているが、現状はあまり人気のない職種で、社会的に介護士の地位が低いと感じている人が多い。その意識を変えないと、日本の介護業界は変わっていけない。社会よりも働く人本人が考え方を変えていかなければならない…でもなっていないから、現状を変えていきたいという社長の想いを主軸に考案しました。
社長取材の中で、「介護士は介護のプロフェッショナルなんだ」とおっしゃっていた言葉が印象的でした。施設にいる看護士や管理栄養士より地位が低いと介護士自体が思っているが、介護に関しては介護士が高齢者に対して一番の理解者であり、司令塔であって一番大事な職種だから、そういった意識を持って介護士をやってくれる人に来て欲しいという想いを、UP DATE JAPANに込めています。
デザイン
デザインは、2冊セットで置くことを想定して制作しました。
リーフレットは、仕事内容を簡潔に紹介しているため高齢者のシルエット、入社案内は、介護士にフォーカスして会社の考えや仕事内容、働く介護士のインタビューを記載しているため、介護士のシルエットでそれぞれが向かい合うようにしました。
表紙だけじゃなく中面もモノトーン調にまとめることで、「介護業界」によくあるあたたかい色味からも変化をつけ、他社とはかけ離れた世界観のパンフレットを意識しました。
2冊並べると向き合うようになり、日の丸も出来るようにしています。一冊でも日の丸はあるのですが、2冊並べることで大きな日の丸が出来るというデザインは、一冊で完成しえる日の丸は『1人の意識』並べることで完成する日の丸は『社会』を表し、一人ひとりが日本を背負っているという意識を持って働けば、日本社会の介護業界を変えていけるんだというメッセージを込めました。
まとめ
初めてディレクションから参加した案件でした。営業さんとクライアントさんと一緒に作っていく楽しさを知ることが出来ました。クライアントさんと直にやり取りしたいという気持ちが強くあった為、営業さんと一緒に念願の初めからの参加ができ嬉しかったです。
大手企業のグループ企業ということもあり、デザインに関してはだいぶ縛りはありましたが、出来る限り攻めの姿勢で行きたいという思いも伝え、二人三脚で進めていけました。
楽しいことばかりではなく、もちろん大変なこともありましたが、自分の中で今までで一番自信を持って出せるものが出来たと思います。