1年 / コンペティション:日本学生BtoB 新聞広告大賞

OVERVIEW

1年生の春休み期間内に自身のBtoBに対する理解を深めるため取り組みました。

YEAR 2023

BtoB広告の制作を通じて、BtoBビジネスに対する理解を深め、新聞広告への可能性を拡げBtoB企業の活性化を図ることを目的としたコンペティションです。

課題概要

3社の協賛会社が提供する課題を選び、それに沿ったBtoB企業に向けた新聞広告を制作するものです。その中から私は、株式会社 オカムラのPotam(ポータム)というオフィスチェアという課題を選ばせていただきました。

小学生に上がり、初めての学習机と椅子を購入しました。その際に購入させていただいた椅子が株式会社 オカムラ様のもので非常に思い入れがあったため、強い思いでこちらの企業に決定いたしました。




株式会社 オカムラとは

小売業を取り巻く環境の変化をいち早く捉え、デザイナーによるレイアウトや内装のプランニングから什器の製造、施工、メンテナンスまで、店舗づくりをトータルにサポートする企業です。


課題3

広告主:株式会社オカムラ

課題:タスクシーティング Potam(ポータム)

製品について

「ポータム」は、環境面にも機能面にも配慮した新しいスタンダードとなるオフィスチェアです。オカムラ独自のリサイクルインフラを確立し、使用済みのオカムラ製品を回収・分別して新たな製品の材料の一部として使用する「循環型の製品」の開発をする「 Re:birth(リバース)」プロジェクト。「リバース」プロジェクトで開発したリサイクル脚を使用したサーキュラーモデルをラインアップしました。張材には廃棄生地をリサイクルした再生材使用率100%のファブリック「Twill(ツイル)」をラインアップ。リサイクル素材から生まれた樹脂脚や張材を採用することで、循環型経済を実現し、環境負荷低減に貢献します。




まず、企業について自身の理解を深めるため、ヒントとなるポイントを探っていきました。

知る

  • リサイクル脚を使用したサーキュラーモデルをラインアップしたオフィスチェア
  • 循環型経済を実現し、環境負荷に貢献
  • サーキュラーエコノミー…循環型経済→製品企画・設計 / 調達 / 製造 / 販売 / メンテナンス / 再使用
  • 製品ライフサイクル…限りある資源をより長く有効に使用し、廃棄物の発生を最小化
  • 使用済みのオカムラ製品を回収・分別→新たな製品の材料の一部として使用
  • 循環型製品の開発をする「Re:birth」プロジェクト
  • オフィスチェアとして使用済みの樹脂脚を回収し、分別・粉砕を経て再び新たな樹脂脚として生まれ変わったリサイクル脚を開発。


オカムラの目指すべき姿
「地域環境への配慮を徹底し、持続可能な社会づくりに貢献」


そこからキーワードを見つけ出し、要素を絞っていきました。

キーワード

  • リサイクル脚
  • 未来
  • 生まれ変わる
  • Green wave→波
  • 張材・再生材使用率100%のファブリック→紡ぐ
  • 持続可能な社会


さらに今回製作する上で自身の目標を決め、それらを基に明確なゴールを設定していきました。


💡脚に注目させるためにユーモアとインパクトのあるデザインにしたい。

💡日々働いている方々が目にしたとき笑顔になれるようにしたい。

目的

  • リサイクル脚を使用したオフィスチェアの存在を知ってもらう
  • 未来につなぐ環境面の取り組みをしていることの認知
  • ユーモアのあるビジュアルでオフィスに対する堅苦しいイメージへの払拭
  • 目にした人の心を掴み、興味を持ってもらう

メリット

  • 他社の製品とは違う強みを全面的にアピールできる
  • 信頼性や新しいことへの取り組みに対してポジティブなイメージを消費者に与えることができる
  • イメージアップされ、購買力が上がる可能性


ターゲット:オフィスチェアの購入を考える企業の男性


STEP1

  • 脚にスポットを当てる発想にたどりつき、人間の脚とオフィスチェアの脚をオーバーラップさせることにした。
  • それぞれにストーリー性を持たせ、大まかに配置し方向性を決めていった。


STEP2

  • ブラッシュアップを重ね、女性の脚、男性の脚、気に入っているものに絞り、そこから納得のいくものができるまでキャッチコピーやレイアウト、ビジュアルの細部にいたるまでこだわって制作していった。
  • 最終的に女性の脚を起用することにしたが、あくまで媒体は新聞紙、、、スーパーモデルのように露出度が高すぎてもよろしくないということで人選が難しかった。
  • 結果オフィスレディの脚に決定したが、こちらも露出度に注意しながら写真選びをした。
  • 全身よりも脚に注目させたいので脚をアップにし、ぼかすことに。そうすることで後ろの製品がメインになるようにする。
  • 波の表現は諦めきれなかったが絶対に合ってないのでやめることに。


そして出来上がったのがこちら


制作意図

環境面に配慮したオフィスチェアからリサイクル脚にスポットを当て、オフィスチェアの脚とオフィスレディの脚をオーバーラップさせることで、両者が並んでいると綺麗で華やかな女性の脚に目がいってしまいがちなビジュアルで、思わずクスッとさせてしまうインパクトとユーモアのあるデザインになるように意識しました。また比較ができる構図にし、女性の脚をぼかすことで、注目するべき点はオフィスチェアの脚であることを表現しました。そして、私のデザインを目にした働く方々が少しでも笑顔になれるような手助けをしたいという願いを込めて制作しました。