作品キャプション
最近、いろんな人のいろんなことに対するいろんな意見を見たり聞いたりするが、あまりピンとこない。つい昨日まで隣にいた子が突然心の風邪で姿を消した。研究室のオープンスタジオに私が何も出さなかったことに対して研究室のメンバーを含め誰も何も言ってこなかった。私たちには見えていないものが多すぎるのではないか、と思う。
一方で、私が長く関わっている「演劇」は何を表現しているのか。そこで描かれているのは何かひとつの「モノ」ではなく「モノガタリ」だ。私たちは作られた誰かの生活を観て心を動かされたり、何かを感じたりするのではないか。
きっと、私たちの生活には私たち自身が気づいていないだけで、美しい部分も醜い部分もあるはず。客席に座って、奈良県立大学に溢れる生活を観劇してみよう。
Photo by Miyo Ogawa