Open Gate NIIGATA 2025 最優秀賞受賞
Open Gate Niigataとは?
Open Gate Niigataは、開志専門職大学で行われる全国の高校生、大学生、大人までもが自らの探究活動や社会課題へのアプローチを持ち寄り、互いに学び合いながら実現性や社会性を競うコンテストです。単なる発表の場ではなく、参加者同士の交流を通して視野を広げられるのも大きな特徴で、地域や学校ごとに異なる価値観や取り組みを知ることができる貴重な機会でもあります。実際、会場には多様なテーマを掲げるチームが集まり、どの発表からも強い思いと丁寧な探究の積み重ねが伝わってきました。

私たちのアイデア
私たちは、高校生部門のレインボーゲート部門という部門に参加させていただきました。この舞台に「Bedless Adventure」というプロジェクトで挑戦しました。これは、長期入院中の子どもたちが感じる孤独や閉塞感を和らげるために、病室の中で外の世界を疑似体験できる360度VR映像と、アバターを使った交流機能を組み合わせた取り組みです。入院生活では、自由に外へ出られないことや友だちと関わる機会の少なさが大きな負担になります。私たちはその現状を変えるため、機材の調達や試験的な360度動画の撮影、アプリの構想づくり、心理的効果の調査などの準備段階の構想を発表させていただきました。

プロジェクトを形にする過程は簡単ではありませんでした。企画を詰め直す必要が生じたり、スケジュールが合わず作業が遅れたりと、壁に直面することは何度もありました。それでもチームで話し合い、原因を探り、改善して次に進むことで少しずつ前に進めたと思います。その積み重ねがあったからこそ、発表当日には自信を持って自分たちの思いを伝えることができました。
今回、最優秀賞という結果をいただいたことは本当に光栄です。評価されたのはアイデアだけではなく、問題意識の深さ、医療現場の課題に向き合おうとする姿勢、そして実行に向けて行動してきたプロセスそのものだったと感じています。発表後の講評で、審査員の方々が「確かな課題設定」「実装可能性」「情熱と実行力」といった点を指摘してくださったことは、大きな励みになりました。
また、このコンテストを通して私が最も強く感じたのは「挑戦することは必ず誰かの未来につながる」ということです。他校の発表を聞きながら、自分たちと同じように悩み、試行錯誤してきた高校生がこんなにもいるのだと知り、探究する仲間の存在を実感しました。自分たちの取り組みが孤独ではなかったことに気づき、勇気をもらいました。

最後に
今回の経験は、チームとしての自信にもつながりました。準備の段階で意見がぶつかることもありましたが、それを乗り越えたことでチームの結束がより強くなったと感じています。受賞はゴールではなく、これから本格的に形にしていくためのスタートです。この結果に満足せず、現場の声を取り入れながら、より多くの子どもたちに希望を届けられるよう、プロジェクトを進化させていきたいと思います。
Open Gate Niigataで得た学びと出会いを胸に、Bedless Adventureの実現に向けて、これからも挑戦を続けていきます。

